[ 藤沢 昭子氏 (ふじさわ あきこ) 古文書解読研究所 代表




「筆文字の行間から、先人達の暮らし向きの声が聞こえてきます」

古文書解読研究所 主宰 藤沢昭子

(こもんじょかいどくけんきゅうじょ ふじさわ あきこ)


―――古文書との出会い

 

 高校時代、日本史の授業で「これが古文書というものです」と先生が和紙に筆で書かれた書物を見せてくれました。その時の「くずし字(筆文字)」が、たまたま読めたのです。読めたことが嬉しくて、もっと読んで見たいと興味を持ちました。それを専門に学べる大学の史学科に進みました。

―――古文書の解読とは

 

 和紙に書かれた昔の「くずし文字(筆文字)」を現代の人に分かるように判読する作業を「解読」と言います。そしてそれを次世代へ残すために、今使われている当用漢字に置き換える作業も含んでいます。

 私は特に江戸時代の百姓の文書「地方文書(じかたもんじょ)」を数多く読んでいます。「解読」ということは、たくさんの筆文字を読めるようになる事は勿論ですが、古文書の整理封筒に表題をつける作業ができて、初めて「解読」できる、という事であると思っています。

 

―――古文書解読の楽しさ

 

 古文書に書かれている漢字は旧漢字(江戸時代にごく普通に書き表されていた漢字)です。いま、私たちが当用漢字と言われて使用している漢字に置き換えられた時の発見、方言で書かれた「しゃべり言葉」を、今の文字に推量できた時の「おかしみ」が驚きに変わった時、読むことが楽しくなります。

────古文書の今とこれから

 

「古文書を整理することで読めるようになる」

 

 古文書解読の技術を継承するためには、若い年代の方を、各市町村の生涯学習課で育成することです。

 

 古文書の解読は高齢者のものと思われがちです。実際、古文書の勉強会は圧倒的にご高齢の方が多いのです。勉強会自体の日程のあり方にも問題はありますが、率先して、行政サイドが生涯学習課に地域の歴史に詳しい方を、時間をかけて育てて欲しいと思います。

 

古文書、考古学、民俗専門の職員を、新規雇用されるのが課題かと思います。その方々は管内の異動はないことが前提となります。行政サイドではない方に古文書の整理、解読、民俗の聞き取り調査をお願いするときは、報酬を予算化することです。

 

10年後、50年後、100年後の地方史の発刊に向けて古文書の提供をされることを、行政サイドは、広く呼びかけるとともに受け入れる受け皿を用意しなければなりません。

プロフィール

藤沢昭子 1944年(昭和19年)生まれ。岩手県出身。立正大学で古文書の解読・整理を学ぶ。神奈川県史編集室嘱託。古文書の解読・整理に従事。昭和48年岩手に帰省。郷土史の印刷を手がけていた印刷会社に入社。昭和53年自宅に「古文書解読研究所」を開設。現在に至る。現在、滝沢市「睦大学・歴史教室」講師。「古文書を読む会」講師。「民俗聞き語り教室」講師。

※2019年現在のプロフィールです


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古文書解読サービス内容と料金も掲載予定ですので、しばらくお待ち下さい。


お問い合わせ

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【名前】 古文書解読研究所 代表 藤沢 昭子(ふじさわ あきこ)

【電話】 自宅 019-688-7238/携帯 090-2024-5856

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ページ更新日 2021年10月1日